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ウクライナとロシア ~歴史編~

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まっちゃん

どうも、まっちゃんです。

今回は、2022年大きな世界的事件のひとつ、ウクライナとロシアの戦争が始まりました。

この2カ国の深い関係性を歴史から読み解いていくよ。

それでは始めましょう。

スキタイ民族 紀元前7世紀頃

  1. 古代ギリシャの歴史家・ヘロドトスによると、現在のウクライナの首都キーフ付近にはスキタイ民族と呼ばれる遊牧民族がいたとされる。中国の歴史家・司馬遷の史記では匈奴(きょうど)と呼ばれている。
  2. スキタイ民族は、戦闘も激しく、撤退するときは自分たちの町を壊しながら撤退する「撤退焦土作戦」を行い、敵に何も残さない作戦を行っていた。
  3. その後、弱体化し、他の民族にかわるがほとんど記録に残っていない。
まっちゃん

スキタイ民族が行っていた「撤退焦土作戦」がのちに、フランス・ナポレオン、ナチスドイツ・ヒトラーを苦しめて、冬にやってくる「冬将軍」で返り討ちにし、侵略を阻止したんだ。

キーフ・ルーシ大公国 紀元後6世紀頃

  1. 農耕民族スラブ民族による統治が始まる。このスラブ民族が現在のウクライナ、ロシア、ベラルーシのルーツとされる。
  2. 北欧から来たルーシ民族と合流し、作られたのが「キーフ・ルーシ大公国」。キーフの語源は、スラブ民族の有力者の兄弟の兄の名前とされている。
  3. キーフ・ルーシ大公国に含まれていたのが、「モスクワ大公国」
  4. キリスト教が国教になる。のちに宗派が分かれていく中で、ギリシャ正教を取り入れて、ビザンツ帝国(東ローマ帝国)をルーツとしていく。
  5. キーフ・ルーシ大公国も後継者争いで弱体化、その中でモンゴル帝国により抑えられてしまう(13世紀頃)。モンゴル帝国統治下では完全に文化を壊されるわけではなく、ある程度守られるので、統治下の中で、キリスト教文化が完成したとされる。
まっちゃん

現在のウクライナやロシアの根源ともいわれる国家がここで誕生したんだ。

ポーランド・リトアニア 14世紀頃

  1. モンゴル帝国の弱体化後、ポーランドとリトアニアに分割統治されてしまう。
  2. 農業が豊かになるにつれ、支配層との格差も広がり、おもに貴族と農民奴隷(農奴)に分かれてしまう。
  3. ポーランドカトリックにより正教が弾圧される。
  4. ポーランドとリトアニアの文化摩擦によりウクライナという地名が生まれる。。語源はロシア語で辺境
  5. モスクワ大公国が徐々に力をつけてくる。
まっちゃん

現在のウクライナとロシアの対立の根源が見えてきたよ。

コサック国家 17世紀頃

  1. ポーランドとリトアニアに虐げられていたウクライナの人たちによる武装集団「コサック」が生まれる。
  2. コサックの英雄フメリニツキーとモンゴル帝国時代から残っていたモンゴル系民族・タタール民族と共にポーランドと戦い勝利。コサック国家が誕生
  3. タタール民族の裏切りにより、ポーランドに巻き返されるが、力をつけていたモスクワ大公国と協定を組み、助けてもらう。
  4. モスクワ大公国に取り込まれてしまう。
  5. 強大になったモスクワ大公国に「ピョートル1世」(のちのピョートル大帝)が登場し、スウェーデンと戦い(大北方戦争)勝利する。(プーチン大統領が飾っている絵がピョートル1世)
  6. 「ピョートル1世」による、「ロシア帝国」が誕生する。この、ロシアの語源が、キーフ・ルーシ大公国のルーシから取っている。(これを理由に、現在ロシアはキーフ・ルーシ大公国の正統後継者と主張。ウクライナは認めていない。
  7. ロシアを大ロシア、ウクライナを小ロシアとし、大ロシアと小ロシアの皇帝「ピョートル大帝」が誕生する。
まっちゃん

ついにロシアの誕生、そして、ウクライナが飲み込まれてしまったよ。

だんだん現代に近づいてきたね。

ロシア帝国・オーストリア帝国

  1. ロシア帝国とオーストリア帝国による分割統治(割合はロシア8:オーストリア2)
  2. 1853年クリミア戦争(ロシア対トルコ)、クリミア半島は黒海に飛び出したとても重要な拠点。イギリスとフランスがトルコを支援。産業革命によるイギリスとフランスの工業化により、ロシアは敗北する。
  3. 敗北によりロシア帝国は、工業化を急速に進めていく。その中で生まれてしまったのが、劣悪な労働環境資本家と労働者の大きな格差
まっちゃん

ここでポイントになるのは、ロシアとオーストリアに分割統治されていること、工業化による大きな格差だよ。

次はついに世界大戦の時代だよ。

世界大戦・共産党

  1. 急速な工業化による弊害による国民の不満と、第一次世界大戦(1914~18年)による国民の不満が重なり、ロシア革命(1917年)が起こる。
  2. 第一次世界大戦では、連合国(イギリス、フランス、ロシア)と中央同盟国(ドイツ、オーストリア)がぶつかる。ウクライナはロシアとオーストリアによる分割統治されているため、戦場になってしまう。
  3. ロシア革命の中、レーニンが率いるボリシェヴィキとウクライナで独立運動の中心にいた組織ラーダが争い、ラーダが負けてしまい、ウクライナの独立は失敗してしまう。
まっちゃん

第一次大戦の戦場になり、ロシアからの独立も失敗…まだまだウクライナの激動の時代は続くよ。

ソ連時代

  1. ロシア革命後、ソビエト連邦(ソ連)が誕生。さらにスターリンの登場により、中央集権化がさらに進む。
  2. スターリンの政策による、農業集団化によって、特に農業が盛んだったウクライナの農業がソ連の管理下に置かれてしまう。この、農業集団化は失敗し、モスクワに穀物を大量に奪われてしまい、ウクライナでは大飢饉が起こる。
  3. 第二次世界大戦の勃発、当初はスターリンを恐れていたウクライナはナチスドイツを受け入れる。しかし、ウクライナにはたくさんのユダヤ人が住んでいて、ナチスドイツによる、ユダヤ人大虐殺始まったことにより、ウクライナはナチスドイツを拒否する。
  4. 第二次世界大戦の末期、戦後処理の基本方針について連合国(アメリカ、イギリス、ソ連)で協議した会談、ヤルタ会談はクリミアで行われた。そして、終戦。
  5. 米ソ冷戦が始まる。
  6. 冷戦末期、ゴルバチョフは情報開示(グラスノスチ)して、今までの矛盾を取り除き改革(ペレストロイカ)をしようとした。
  7. 直後に起きたのが、ウクライナ・チェルノブイリにある原発の事故だった(チェルノブイリ原発事故)。グラスノスチが行われるだったため、この事故は隠蔽され、2日間諸外国に報告がなかった。
  8. ソ連が崩壊していく中で、ついに1991年にウクライナが独立し、ソ連は崩壊する。
まっちゃん

その後、プーチン大統領により力を強めたロシアは海へ出て行くためにクリミアを併合し、小ロシアであるウクライナへ侵攻を始めたんだ。

まっちゃん

今日の勉強は以上だよ。もっと詳しく知りたい人は本やYouTubeなども活用してみよう。

Twitterもやっているのでフォローしてもらえると嬉しいです。

これからも一緒に勉強していきましょう。

ご愛読ありがとうございました!

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